2011年2月10日(木)「しんぶん赤旗」
堺市、国保5000円弱下げ
年間1人当たり、世論が市動かす
堺市は9日発表の2011年度当初予算案に、前年度に比べて国民健康保険料を年間1人4500〜4700円引き下げることを盛り込みました。前年度はゼロだった一般会計からの法定外繰り入れが7500万円になりました。
堺市の国保料は、4人家族、所得300万円の世帯で48万6千円を超えています。国保料の引き下げを求めて、市民団体が運動を広げてきました。07年からの請願署名は3万人を超え、09年6月議会で賛成したのは、政党としては日本共産党だけでした。国保財政は約62億円の累積赤字ですが、「国保料が高すぎる」との世論が市を動かしました。
くりこま栄一市議団長は「値下げは少額だが、法定外繰り入れが入ったことには一定の評価をしている。年間1人1万円の引き下げ、少なくとも合併で大幅にアップ(1人約6000円)した旧美原町の元の保険料水準に戻すよう求めて、ひきつづき、市民の運動と結んで引き下げにとりくんでいきたい」とのべています。