2011年2月8日(火)「しんぶん赤旗」
機密費新たに2億円
塩川氏に枝野長官 残額言わず
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枝野幸男官房長官は7日の衆院予算委員会で、昨年12月に仙谷由人前官房長官が、また今年1月に枝野長官がそれぞれ1億円の官房機密費(内閣官房報償費)を新たに引き出したことを明らかにしました。民主党政権発足以来、すでに総額14億円が引き出されたことになります。日本共産党の塩川鉄也議員に対する答弁です。
塩川氏が、仙谷前長官から引き継いだ「金庫」内の残額をただしたのに対し、枝野長官は「お答えは差し控えさせていただく」と答弁。塩川氏は、政権交代直後に平野博文長官が、自民党政権から引き継いだ金庫は「カラ」だったと証言したことを示し、「(情報公開が)明確に後退した」と批判しました。
塩川氏は、鈴木宗男受刑者(新党大地代表、前衆院議員)が暴露した「内閣が代わるさいには金庫に残っていた官房機密費をカラにして引き渡す」という自民党時代の「慣例」を紹介。その上で、自民党政権当時の実態も調査せず、引き継いだ金庫がカラだったかどうかも明らかにしない枝野長官の姿勢に対し、「自民党政権時代の『慣例』を引き継ぐことにしたのではないかという疑念がぬぐえない答弁だ。民主党の“自民党化”といわれてもしかたがない」と批判しました。