2011年2月8日(火)「しんぶん赤旗」

歴史・道理示し交渉

「北方領土返還大会」 紙氏が発言


 ロシア政府の閣僚が相次いで「北方領土」を訪問する事態のなか、内閣府や地方6団体などが主催した「北方領土返還要求全国大会」が7日、東京都内の九段会館で開かれました。元島民、政府、各党代表らが領土問題解決への決意を示しました。

 日本共産党からは紙智子参院議員が出席し、「昨年11月にメドベージェフ大統領が国後(くなしり)島を訪問し、韓国を含む共同開発まで示唆していることは、これまでの日ロ両国による領土交渉の経過を踏みにじるものであり、許されない」と批判。北海道の一部である歯舞(はぼまい)・色丹(しこたん)はもちろん、国後・択捉(えとろふ)以北を含む千島全体が日本の歴史的領土であると指摘し、千島放棄を宣言させられた1951年のサンフランシスコ条約を不動の前提にせず、歴史的事実と国際的道理に立った交渉を行うよう政府に求めました。

 菅直人首相はメドべージェフ大統領の国後島上陸を「許し難い暴挙であり、直後のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)でも強く抗議した」と強い口調で非難しました。

 大会では、メドベージェフ大統領の国後訪問を非難する特別決議が採択されました。





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