2011年2月7日(月)「しんぶん赤旗」
陸前高田市長に戸羽氏
中里市政を継承、初当選
岩手
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岩手県陸前高田市長選が6日投開票されました。中里長門市政を引き継ぐ「あたらしい陸前高田市をつくる市民の声」の戸羽太氏(46)=新、無所属=が、民主党前県議の菅原一敏氏(66)=新、無所属=を大激戦の末に破って初当選を果たしました。
「当選!」の知らせが開票結果を待つ会場に届くと、駆けつけた大勢の市民から大きな拍手と歓声がわき起こりました。
市長選で戸羽氏は、「中里市長の思いを引き継ぎ、『やさしさと活気にみちたまちづくり』を発展させる」と訴え、住宅リフォーム助成制度の実施、国保税の引き下げ、医師確保による地域医療の充実―などを実現すると表明しました。
有権者からは、「中里さんの市民を守る市政をとぎらせないで」「住宅リフォーム助成が実現したら、申し込みたい」など熱烈な支援の声が多く寄せられました。「市民の声」事務所には連日多数の市民が詰めかけ、最後まで宣伝や対話・支持拡大で奮闘しました。
市長選では、市民のためにがんばってきた中里市政を継続・発展させるのか、8年前の市政に後戻りさせるのかが、大きく問われました。
民主党岩手県連は市長選をいっせい地方選の前哨戦と位置付け、全面的に菅原陣営を支援。告示前に小沢一郎元代表・県連代表が応援で異例の同市入りをしたほか、同党の国会議員や県議などを連日投入しました。
戸羽氏は、8年前に中里市政の誕生につながった前市政のタラソテラピー(海洋療法)施設建設にたいする反対運動の先頭に立ち、3年前には副市長に就任。中里氏が健康上の理由で勇退を表明したことで、「市民の声」の立候補要請を受け、市長選に臨んでいました。
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