2011年2月3日(木)「しんぶん赤旗」
新START 5日発効
米ロ、批准書交換へ
【ワシントン=小林俊哉】米国務省のクローリー次官補(広報担当)は1日、米国とロシアとの間の新しい戦略兵器削減条約(新START)について、5日にクリントン国務長官とロシアのラブロフ外相が批准書を交換し、即日発効すると発表しました。
両外相は、ドイツ・ミュンヘンで開催される安全保障国際会議に出席するため、4日から同地を訪問する予定です。その際に、批准書の交換を行うとしています。オバマ米大統領とメドベージェフ・ロシア大統領は2009年4月の首脳会談で、「核兵器のない世界」を目指すことで合意。その具体化として、新STARTの交渉を本格化し、10年4月に調印にこぎつけました。
同条約は、世界の核兵器の90%以上を保有する両国が透明性を持って核軍縮をすすめるのが趣旨で、7年間で、配備戦略核弾頭の数を1550以下に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など運搬手段の数を800以内に制限することが主な柱です。
米上院は昨年12月に批准を承認し、ロシア議会も今年1月に批准を承認していました。