2011年1月30日(日)「しんぶん赤旗」
沖縄で5300人 TPPに怒り
「サトウキビは宝だ」
赤嶺議員ら参加
|
TPP反対の沖縄県民大会(主催・同実行委員会)が29日、那覇市の新都心公園で開かれ、予想を超える5300人が参加しました。各市町村や生産組合などのノボリがはためくなか、「TPP反対」のハチマキを締めた参加者は「サトウキビは沖縄の宝だ」「沖縄農業を守れ」などのプラカードを掲げ、政府方針の撤回を強く求めました。
大会には仲井真弘多県知事、高嶺善伸県議会議長も出席。主催者あいさつで小那覇安優JA沖縄中央会会長は「例外なき関税撤廃で、沖縄をはじめ日本の農林水産業と地域経済は破壊する。なぜいまTPPなのか」と怒りの声をあげました。
金城秀之・同専務理事は、TPP参加で県農林水産業への影響額は関連産業を含めると1420億円に上ると指摘。「TPPの全貌や本質、問題点など国会で十分な議論もなく、国民の生命線である食料を一部の輸出国に委ねれば、将来に大きな禍根を残すことになる」と訴えました。
参加者はTPP交渉参加反対の大会決議を採択後、内閣府沖縄総合事務局までデモ行進。「TPP参加断固反対」と唱和し、市民にアピールしました。
日本共産党からは、赤嶺政賢衆院議員や党県議団など多くの地方議員が参加しました。
同日、宮崎市で決起集会、鹿児島県鹿屋市ではJA関係者・市幹部も参加したシンポジウムが開かれました。