2011年1月27日(木)「しんぶん赤旗」

自民・小池氏 軍事拡張を後押し

菅首相も“成果”誇る


 自民党の小池百合子議員は26日、衆院本会議の代表質問で軍事費の増額や武器輸出三原則の見直しなどを求め、すでに日米同盟を絶対視する立場に立っている菅政権を、よりタカ派的な方向から“追及”しました。菅直人首相もこれに前向きに応じる場面がしばしば見られました。

 小池氏は、2011年度の予算案で軍事費が削減されていると批判し、「国防の手段を確保し必要な防衛関係予算を増額すべきだ」と指摘。さらに、昨年末に閣議決定した新防衛大綱に盛り込んだ南西諸島への自衛隊増強や武器輸出三原則見直しの検討などは、「すべて自民党政権時代に議論しその方向性を出してきたものばかり」と述べ、いっそうの推進を主張しました。

 菅首相は、軍事費について「おおむね現状維持した」と答え、「(新しい防衛大綱で)いかなる事態にも対応できるようにした。新大綱を決めたのは私の内閣だ」と反論し、周辺国敵視といっそうの海外派兵を進める防衛大綱を“成果”として誇りました。

 小池氏はまた、「憲法改正に向けた論点整理を行う『憲法審査会』は今もって開催されていない。早急に始動させ、憲法論議を行なうべきだ」と迫りました。首相は、「今後とも民主党内で議論して、その上で与野党間で協議すべきだ」と答えました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp