2011年1月27日(木)「しんぶん赤旗」
谷垣氏、TPP触れず
代表質問 地方で反対続出 推進公言できず
26日の衆院本会議での代表質問にたった自民党の谷垣禎一総裁と小池百合子総務会長はともに、今国会の一大争点となっている環太平洋連携協定(TPP)については、一切触れませんでした。
谷垣氏が代表質問で、農業問題で触れたのは、民主党の戸別所得補償制度だけ。「わが党が掲げる担い手支援や農地の利用集積の促進等に取り組まなければ、強い農業は実現できない」とのべ、自公政権下で破たんが鮮明になった農業の大規模化を求めました。
これまで谷垣氏は、TPP参加問題について昨年10月21日の記者会見で、「前向きに考えるのが基本だ」と表明。23日の自民党の党大会では、TPPについて「実現のめどが立っていない」と菅政権の姿勢を批判していました。
TPP参加問題をめぐっては、農業、消費者団体がこぞって反対し、1100を超える地方議会で「参加に反対」「慎重対応」を求める意見書の可決が広がっています。こうした状況のもと、推進の姿勢を公言できなくなっているのが実情です。
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