2011年1月20日(木)「しんぶん赤旗」
福岡市が引き下げ諮問
国保料 来年度から1人2000円
27万人超す署名が力に
福岡市は19日、国保運営協議会に2011年度国保料1人当たり年額2000円引き下げを諮問しました。同協議会は同日、諮問どおりの引き下げを答申することを決めました。
運営協が答申決定
同市では「国保をよくする福岡市の会」が5年前から高すぎる国保料の引き下げを求めて請願署名に取り組み、署名数は累計27万人分を超えています。昨年末の市長選挙には同会の有馬精一事務局長が立候補し、高すぎる国保料が争点の一つになり、当選した高島宗一郎新市長は国保料引き下げを公約していました。
協議会では日本共産党の中山いくみ市議が「国保料引き下げは市民の切実な願いであり、引き続き引き下げる方向で大きな努力をしてほしい」などと発言。他の委員からも「全国政令市で真ん中ぐらいの国保料になったそうだが、もっと努力して下位になればいい」などの発言があり、諮問どおりに引き下げを答申することになりました。
審議を傍聴した有馬氏は「市民の署名の力で引き下げが実現したことは大いに評価します。引き続き、所得の1割を超える高すぎる国保料の大幅引き下げを求めていきます」とのべました。
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