2011年1月19日(水)「しんぶん赤旗」
新基地“オール沖縄が拒否”
当選1年 稲嶺名護市長
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「辺野古の海にも陸にも新基地は造らせない」と公約して初当選した沖縄県名護市の稲嶺進市長が、当選1周年(24日)を前に18日、市役所で記者会見しました。
稲嶺市長は「市長選の結果を受け普天間問題が今一度クローズアップされ、当事者である名護市民の決断は県内外に大きなインパクトを与えた」と強調。昨年1年間の、県議会での全会一致の「普天間基地の県内移設反対」決議(2月)、知事も参加した9万人の4・25県民大会、「移設反対」派が圧勝した市議選(9月)、伊波洋一候補が大健闘した知事選(11月)などを振り返りました。
「移設先」に辺野古をあげた昨年5月の日米共同声明について、「県民を怒りと失望に追いやった。私たちは絶対に許さない。県民も許すはずがない」と明言。「これからもきっちり主張し、市民に約束してきたことを、県民の力を結集して立ち向かっていきたい」と決意をのべました。
厳しい財政状況での市政運営には「選択と集中」を強調。「“あればいいな”と“なければいけない”をしっかり見極めて進める」とのべました。
「政府に一番いいたいこと」と問われて、「県民の意思ははっきりしている。市長選、市議選、参院選、知事選など主な選挙のすべて、オール沖縄がダメといっていることを、しっかりと受け止めていただきたい」と力を込めました。