2011年1月18日(火)「しんぶん赤旗」
公立校
給食費さらにアップ
大阪が中学の実施率最低
文部科学省は17日までに、2009年度の学校給食実施状況の調査結果を発表しました。公立学校の平均給食費は前年に続き、さらに値上がりしました。
公立学校で保護者が負担する給食費(月額)は、小学校の低学年が4098円(前年度4004円)、中学年が4116円(同4022円)、高学年が4126円(同4033円)、中学校は、前年比105円増の4682円でした。09年度の全国消費者物価指数(CPI)が前年度比1・4%減となるなど物価が下落する中で給食費は上がっています。
中学校給食(国公私立学校)の実施率は前年比0・3ポイント減の85・5%でした。このうち完全給食(主食、おかず、牛乳)を実施しているのは76・2%(同0・6ポイント増)で、補食給食(おかずと牛乳のみ)は0・6%(前年度と同じ)、ミルク給食(牛乳のみ)は8・7%(同0・8ポイント減)でした。
公立中学校の完全給食実施率は81・6%。千葉、富山、愛知の3県では100%実施されている一方で、大阪(7・7%)、神奈川(16・1%)の2府県は飛び抜けてたち遅れています(表参照)。小学校は全ての県で9割は超えています。
公立学校の学校給食調理員数は、6万2274人で前年と比べ1976人の減になりました。一方、非常勤職員の比率は38・9%で前年比1・4ポイント増加しています。
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