2011年1月14日(金)「しんぶん赤旗」

開発に巨費 福祉に冷酷

東京都一般会計予算案が確定


 東京都は13日、2011年度予算原案の復活分200億円を公表し、一般会計6兆2360億円(前年度比0・4%減)の予算案が確定しました。

 復活分では区市町村への交付金や私学助成、商店街振興予算、道路補修など日本共産党都議団が要求した項目が一部盛り込まれました。しかし、予算案全体としては中小企業対策予算が400億円近く減り、教育庁予算は過去13年間で最低など、困窮する都民の暮らしや福祉、雇用に冷たく、首都高速中央環状線や東京外郭環状道路の建設、東京港の国際コンテナ戦略港湾としての整備など大型開発に巨額の経費をつぎ込むものになっています。

 復活項目では区市町村の福祉保健サービスへの包括補助を54億円復活。特別養護老人ホームの経営支援事業を2億円計上しほぼ前年度並みにしました。

 教育では私立高校・幼稚園・特別支援学校の経常費のほか、都内の私立高就学を進めるための補助を継続するなど、計38億円を計上しました。

 商店街支援として「新・元気を出せ!商店街事業」を8億円追加し、「進め!若手商人育成事業」を復活。道路の路面補修や歩道整備、交差点改良、無電柱化の経費を増額しました。

 区市町村の交付金など計38億円を追加しました。





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