2011年1月14日(金)「しんぶん赤旗」

消費税増税・TPP推進

民主党大会 首相「最強の体制」表明


 民主党は13日、千葉市内で定期党大会を開きました。菅直人首相(党代表)はあいさつのなかで、消費税増税や環太平洋連携協定(TPP)など「日本の改革」を推進するために、「より強い最強の体制」をつくると表明。そのために党大会が終わり次第、内閣改造と党役員人事を行う考えを示しました。そのなかで首相は、社会保障財源の確保を口実に消費税増税を狙っている問題などについて改めて「党派を超えた議論」を呼びかけつつ、「これに野党がいろいろな理由をつけて積極的に参加しないなら、そのこと自体が歴史に対する反逆行為だ」などと決めつけました。

 また菅首相は、「日本の現状を自らの手で開国し、改革していく決意」を表明。関税撤廃で農業と日本社会を根底から破壊するTPPへの加盟など、貿易自由化への強い決意も表明しました。

 大会には、日本経団連の米倉弘昌会長ら「財界からも多数出席」(議長団)。米倉氏は、政府・民主党に「抜本的な構造改革」を要求。さらに「緊急に取り組んでもらいたい課題」として、「消費税を含む税制の抜本改革」とともに、「グローバルな競争に打ち勝つため」として、「TPPへの参画や主要国とのEPA(経済連携協定)の締結」をあげるなど、民主党との“蜜月”ぶりを鮮明にしました。

 このほか、民主と連立与党を組む国民新党の亀井静香代表に加え、与党を離脱した社民党から福島瑞穂党首も「友党」の来賓として出席し「祝辞」を読み上げました。

 大会議案の採択では、一部議員が動議提出を求めましたが、議長団はこれを拒否して「満場の拍手」での承認を強行するなど、波乱含みの党運営を反映した大会となりました。





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