2011年1月12日(水)「しんぶん赤旗」
パレスチナ国家承認求める
9月の国連総会に マルキ外相会見
【カイロ=伴安弘】パレスチナ自治政府のマルキ外相は10日、ヨルダン川西岸のラマラでの記者会見で、今年9月に始まる国連総会でパレスチナ国家の承認を求める考えを明らかにし、そのために各国の支持を取り付けていると述べました。
マルキ外相は国連での承認について、「イスラエルに対し、国際機関によって承認された他国(パレスチナ国家)から軍隊を引き揚げさせる政治的・法的な圧力をつくりだす」と語りました。
同政府のファイヤド首相はこれまで、国連での承認が必ずしもパレスチナ国家の樹立につながるものではないが、その方向への助けになると述べていました。
パレスチナ国家の承認は南米5カ国がすでに表明し、ウルグアイ、パラグアイ、ペルーが加わる見通し。マルキ氏によるとアジア、アフリカ、カリブ海諸国の12カ国がそれに続き、スペインが西欧諸国として初めて、9月に承認することを約束しています。