2011年1月12日(水)「しんぶん赤旗」
保育所死亡事故12件 増加傾向
厚生労働省は11日、保育施設での死亡事故が2009年12月から1年間で12件おきていたと公表しました。
同省は09年に、04年から09年までの死亡事故例をまとめましたが、その平均である年間8・9件に比べ増加。また、事故件数に占める認可保育所での発生割合が増えています。
認可保育所での園児の死亡事故は、「規制緩和」によって定員を超えた園児の詰め込みがすすんだ01年以降激増しています。
同省は、「赤ちゃんの急死を考える会」(櫛毛冨久美会長)や日本共産党の小池晃前参院議員の国会質問を受けて09年に初めて死亡事故例を公表。今回はそれに次ぐものです。
この日公表されたのは死亡や治療に30日以上を要した事故。死亡事故は認可施設5件、無認可施設7件。おやつをのどに詰まらせての窒息など、すべて園内でおきています。
ほかに意識不明が無認可施設で2件。骨折31件、やけど2件など負傷が38件となっています。