2011年1月11日(火)「しんぶん赤旗」

岡山市で党演説会

閉塞状況打開しよう

県・市議選勝利へ 市田氏ら訴え


 日本共産党岡山地区委員会は10日、市田忠義書記局長を招いた演説会を岡山市の岡山市民会館で開きました。政令市に移行して、初の県議・市議選挙。地方選勝利に向けた熱気にあふれました。


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(写真)市田書記局長の訴えを聞く演説会参加者=10日、岡山市

 年明け最初の演説会となった市田氏。「昨年は、国民のみなさんが民主党政権に寄せた期待が幻滅に、そして怒りに変わった1年だった。自民党にも戻れない、多くの国民は閉塞感を打ち破るため、模索している」と問いかけ、打開の展望を語りました。

 今年の政治課題として「暮らし」「社会保障」「TPP(環太平洋連携協定)」「基地のない沖縄」の四つを取り上げ、民主党は「異常な対米従属」「財界大企業の横暴な支配」という古い政治の枠組みから逃れられていないと述べ、「ここにいまの政治の閉塞状況の根がある」と解明しました。

 市田氏は「重大なのは、菅首相が年頭から、社会保障制度改革を口実に、消費税増税に政治生命をかけると述べていることだ」と指摘。最も社会保障を必要とする人に一番重い負担を強い、経済を冷え込ませることになるとして、「税金は負担能力に応じて払う、これを当たり前の原則にしよう」と訴えました。

 日本共産党が目指す政治について、暮らし・福祉の問題では「国民の懐をあたため、国内での物の売り買いを活発にさせる」こととルールある経済社会の必要性を、基地・平和問題では「紛争を平和的に解決する外交力こそが必要だ」と述べ、安保条約廃棄の展望を示しました。

 岡山県政に話を進めた市田氏は、400億円をつぎ込み破たんしたチボリ事業など数々のムダ遣いを例示し、「厳しくチェックしてきたのは日本共産党議員団だけだ」と強調。子ども医療費無料化制度で入院については小学校卒業まで拡大させるなど、県民要求実現に全力をあげる県議団の実績を紹介しました。

 県議選、岡山市議選、玉野市議選での全員当選を訴え、「国政でも地方政治でも、共産党と国民ががっちりスクラムを組んで、日本の閉塞感を打ち破っていきましょう」と奮起を呼びかけました。

 演説会では、岡山市の森脇ひさき、氏平みほ子、石村とも子の3県議予定候補、河田正一、田中のぞみ、東つよし、林じゅん、竹永みつえの5市議予定候補、玉野市の松田達雄、にしぶち大助の両市議予定候補が紹介されました。

 森脇県議予定候補は「県民の痛みが分かる議会をつくる」、竹永市議予定候補は「議会改革の先頭に立つ」とそれぞれ決意表明しました。





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