2011年1月11日(火)「しんぶん赤旗」

障害児教育を前へ 全教など交流


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(写真)障害児教育の実践を3日間、交流しあった全国障害児学級・学校学習交流集会=8日、仙台市

 全国障害児学級・学校学習交流集会が8〜10日、仙台市で開催されました。主催は全日本教職員組合障害児教育部、教組共闘連絡会、宮城実行委員会の3団体。全国から教職員、父母ら630人が参加しました。

 荒川智氏(茨城大学教授、全障研委員長)が「障害者権利条約と『インクルーシブ教育』を考える」と題して特別講演をしました。

 同氏は、障害者権利条約の日本での批准が現実的な課題となるなか、インクルーシブ(包括的)な教育制度が議論されていると指摘。これはすべての子どもたちを「教育から排除しない」教育制度のあり方を問う課題であり、通常教育と特別支援教育の両者を含む学校教育全体の改革として進めることが大切だと話しました。

 赤木和重氏(神戸大学准教授)の記念講演、27の講座・分科会・シンポジウムが開かれました。

 不十分な教育条件、教育予算の削減、管理的な教育の強まりなど、障害児教育現場で多くの困難が広がるなか、各地での実践を交流し「子どもたちの伸びようとする力、内面を大切にするていねいな教育」の大切さなど、障害児教育の原点について学び、語り合いました。

 障害児教育を前進させるために、立場を超えて幅広い人々と共同し、とりくみを進める大切さを確かめ合いました。





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