2011年1月10日(月)「しんぶん赤旗」

主張

成人の日

希望はぐくみ、未来を開こう


 新成人のみなさん、「成人の日」おめでとうございます。日本共産党は、新しい門出を迎えたみなさんの希望と願いが実るよう、心からのお祝いと応援のメッセージをおくります。

日本の将来、自分たちで

 全国で今年、124万人が新成人になりました。みなさんが生きている時代は、世界では、「戦争のない世界」「核兵器のない世界」にむけて大きな希望の流れがつくりだされています。日本の政治の舞台では、戦後長期に続いてきた自民党政権に終止符がうたれました。「政治を変えたい」という国民によって、民主党政権が誕生したものの、国民の期待を裏切り、失望と怒りが渦巻く大きな激動のさなかにあります。

 新成人の7割の人は、大学や専門学校などで就職や奨学金返済の不安をいだきつつ、「社会で役立つ学びをしたい」と日々学んでいます。一方、すでに社会にでて、正規社員となって長時間労働で深夜まで働き「過労死」寸前の青年や、非正規で「将来が不安」という青年も少なくありません。

 新成人に“日本の将来についてどう感じているか”と問う調査では、90%が「不安」と回答。さらに、新成人自身はどうしていきたいかという問いに、約7割が「自分たちの世代が日本を変えて行きたい」と答え、「選挙に参加して政治を変えたい」などとコメントをよせています。若者が新しい政治への模索と探求を深め、同時に「変えたい」「自分に何ができるか」「知りたい」と切実に思っていることが明らかです。

 地域で配布された一枚のチラシをみて日本共産党に興味をもち、「資本論」を学びはじめた学生がいます。母子家庭で苦しい生活環境にあった自分、同じように困っている人がこの社会に無数にいるのではと思っていました。どうすればよくなるのか知りたいと学生の学びの場に足を運び、そこで出会った「資本論」の「未来社会への展望に感銘」します。労働相談ボランティアなどの実践を経験するなかで「一生かけて人間らしい生き方を考えたい」と日本共産党の一員にもなりました。閉塞(へいそく)状況を打ち破り、新しい日本をつくるという日本共産党の綱領と科学的社会主義は、若者に生きる希望を運び、連帯をはぐくむものとなっています。

 日本社会の異常な状況をつくり出している根っこには、大企業の利益第一、アメリカいいなりの政治があります。それは旧自民党政権も民主党政権も同じです。日本共産党は、大企業が派遣労働者解雇の無法をやめさせるよう国会で取り上げ、トヨタなどに堂々と改善を申し入れてきました。就職活動で苦しむ学生の声をもとに、就活ルールをつくることを国会で問題にし、政府を動かしてきました。アメリカに出向いて、政府高官に沖縄米軍基地撤去を求め、沖縄県民とともにたたかってきました。

古い政治を変える年に

 4月には新成人のみなさんが、「政治を変える」選挙権を行使するいっせい地方選挙があります。坂本竜馬の時代は、少数の英雄が表舞台に立ちました。いま「国民が主人公」の政治をつくるのは国民多数であり、未来を生きる青年こそ歴史を動かす力です。古い政治に代わって、希望わく新しい政治をともにつくりだしましょう。





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