2011年1月9日(日)「しんぶん赤旗」
再建に支援欠かせない
島根・大雪被害 山下議員に訴え
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日本共産党の山下芳生参院議員は8日、島根県を訪れ記録的大雪での農漁業への被害を調査しました。尾村利成県議、石飛育久県国民運動責任者が同行し、地元では地方議員らが参加しました。
安来市では115棟のハウスが倒壊。イチゴやブドウで1億3千万円余の被害です。東赤江町の現場ではつぶれたイチゴハウスをクレーンでつり、内部から竹で支える作業中でした。
JAやすぎイチゴ部会の瀬尾益巳副会長(57)は「こういう雪害は初めて。1000万円以上の被害です。施設・作物の共済に未加入です。再建に行政の支援は欠かせない」とのべました。下坂田町では同ブドウ生産協議会の山本進会長(66)が「ハウスの撤去・新設に反(約992平方メートル)当たり500万円必要。苗木を植えても5年間は収入がない」と訴えました。
18隻の漁船が転覆・沈没した松江市八束町では漁師の岩田充朗さん(73)らが「漁業継続に船やエンジンを買えば約100万円必要。借金するなら辞めるしかない」と苦悩を語ります。中海漁協の加藤清副組合長は、「このままでは魚介類の供給が途絶える。船の引き揚げ・修理への支援に力を」と要望しました。
山下議員は「前例のない被害であり、それなりの対応が必要です。再建意欲が出るようなメッセージを国から出させるため頑張ります」と激励しました。
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