2011年1月8日(土)「しんぶん赤旗」

聖地占領

ユダヤ・イスラム・キリスト教指導者

イスラエルを非難


 【カイロ=伴安弘】それぞれエルサレムを聖地とするイスラム教、キリスト教、ユダヤ教の宗教指導者が5日、パレスチナ・ヨルダン川西岸のラマラで会談し、イスラエルによる東エルサレム占領やアラブ人迫害を非難する共同の立場を明らかにしました。


「法にも神にも背く」

 会談はパレスチナ解放機構(PLO)傘下の「エルサレムと聖地を支援するイスラム・キリスト教徒委員会」の事務所で行われました。これにはエルサレムのイスラム教の大ムフティー(法学者)、ムハマド・フセイン師、エルサレムのキリスト教徒の代表、マヌエル・ムサラン神父、ユダヤ教超正統派グループ「ネトレイ・カルタ(聖都の守護者)」のラビ(律法学者)、イスラエ・ヒルシュ氏が参加しました。

 同事務所のハティール事務局長は記者会見で、イスラエルによる占領は「宗教の名において家を破壊し、入植地を建設し、人々を拘束・追放している」と指摘し、国際法にも神の教えにも背いていると非難しました。

 ムサラン神父は東エルサレムを首都とし、明確な国境をもったパレスチナ国家が承認されなければならないと主張しました。

 ヒルシュ氏は、イスラエルの「醜い占領」を終わらせるため、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長にその権限を行使するよう呼びかけました。





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