2011年1月8日(土)「しんぶん赤旗」
“消費税増税に政治生命なんて…とんでもない”
各界連の宣伝に反響
東京
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消費税廃止各界連絡会(各界連)は7日、消費税増税反対を訴える新春宣伝を東京都台東区の浅草寺雷門前で行いました。
台東区各界連の会員を含む50人が参加して、ビラ付きティッシュを配布し、増税反対請願署名への協力を訴えました。
浅草寺への参拝客や全国からの観光客で雷門前は人の波が続きました。
「菅直人首相が“消費税増税に政治生命をかける”といいましたね。とんでもないことですね。国民生活をよくするために政治生命をかけるというのならまだしも」と怒るのはさいたま市から来た女性。「年金額は引き下げる、増税はするでは認められません」と話します。
東京都町田市から妻と来た男性(94)は、「おれは10年も戦争に連れていかれた。戦後食うものも着るものも、なにもなかった焼け野原を復興したのはおれたち年寄りだ。そんな年寄りの生活を消費税増税で苦しめないでくれ」と怒りをあらわにして署名しました。
観光で来た64歳の女性は、「11年も寝たきりの家族を抱えていて生活が切羽詰まっている。介護利用料も医療費も高くて生活が苦しいのに消費税が上がれば暮らしていけない」と話しました。
各界連加盟の全国商工団体連合会、消費税をなくす全国の会、新日本婦人の会、全国保険医団体連合会、全日本年金者組合、台東区各界連の代表、日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が次々に訴え。菅首相の消費税増税発言と法人税減税を批判しながら、大企業・大資産家への行き過ぎた減税見直しで消費税増税なしでも社会保障財源はできると訴えました。
消費税増税反対請願署名は、衆参両院議長に提出するもので、▽消費税の増税はやめること▽緊急に食料品など、くらしにかかる消費税を減税すること―を求めています。
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