2010年12月29日(水)「しんぶん赤旗」
武富士
会社更生は公正に
東京地裁に 全青司が署名提出
サラ金大手・武富士の会社更生手続きが公正・公平に進められるよう、全国青年司法書士協議会(全青司)は28日、「命の過払金を尊重し公正性・透明性のある会社更生手続きを求める」署名4392人分を東京地方裁判所に提出しました。
倒産手続きで多額の報酬を受けた武富士の代理人・小畑英一弁護士が更生管財人になることについて、全青司の村上美和子会長は、「更生管財人は中立的な立場でないと適正とはいえない。1カ月弱で5000近い署名が集まっています。裁判所の規定にのっとった適正な手続きをしてほしい」と述べました。
東京地方裁判所に対する意見として(1)裁判所と更生管財人は、すべての過払い債権者に対し過払い金が発生と届出に関する個別の通知を行う(2)更生管財人を武富士と利害関係のない人に変更する(3)創業者や役員などについての違法行為の調査・責任追及・責任財産の確保を適正かつ徹底して行うことを求めています。
全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会の本多良男事務局長は、「『過払い金は全額返金しろ』というのが被害者の声。更生管財人は小畑弁護士のもとではできない。公平で透明性がもてる更生管財人にすべきだ」と発言しました。
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