2010年12月29日(水)「しんぶん赤旗」
パイロット原告団結成
日航の不当解雇に負けぬ
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日本航空を整理解雇されたパイロット58人が28日、不当解雇撤回を求めて提訴するための原告団を結成しました。東京都内で結団式を行い、当事者や支援者約80人が集まりました。12月31日までに撤回されない場合は、裁判でたたかうとしています。
結団式で山口宏弥原告団長は、「いちばん古株なので、団長におされた。みんな独りではない。知恵を出し合い乗り越えていこう」とあいさつしました。
日航は会社本体の人員削減目標1500人に対し、1700人以上の希望退職者がいる状況です。4〜11月の営業利益も1460億円にのぼり、整理解雇の必要性はありません。ところが日航は、パイロット94人、客室乗務員108人に対し、12月31日付の解雇を通告しました。
パイロットの解雇対象者は、航空身体検査など法律にのっとって病欠した人や、日航の安全を支えてきた経験豊富なベテランです。10月以降の空白のスケジュールで乗務を外され、パイロットとしての資格を奪う人権侵害の退職強要に負けずにたたかってきました。
15日から集めている解雇撤回署名は、2週間に満たないうちに2万2000人余から寄せられています。原告団はこの日、日航管財人の企業再生支援機構と厚生労働省に提出しました。
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