2010年12月26日(日)「しんぶん赤旗」
年の瀬相談 助かった
東京「生活保護を」「職場でパワハラ」
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生活の困難な人たちを助けようと、年末拡大相談会が25日、東京都新宿区の日本司法書士会館で開かれました。27日まで行われます。主催は同相談会実行委員会。弁護士や司法書士、労働組合役員などが相談を受けました。
午前10時から午後7時までで80件の相談が寄せられ、「生活保護を受け住所を持ちたい」「職場でパワハラを受けた」などの切実な相談に答えていました。
生活の厳しさが最も極端な形であらわれる年末年始。「仕事が減る。役所が閉まる」という中、お金もなく孤立した貧困状態にある人にとって厳しい時期です。実行委員会では「屋根のあるところで足を伸ばして寝られるといった当たり前の生活への支援を行いたい」としています。
法律・生活・医療・労働分野について1カ所で対応するワンストップ総合相談会です。カイロ、緊急食糧、履歴書用紙の配布もすべて無料。生活保護申請などへの同行援助も実施します。
33歳の男性は「会社の上司からパワハラを受けました。無免許でクレーンを運転させられます。年内中に解決するよう、今後の生活のことも含めて相談に乗ってもらいました。本当に力強く、助かりました」と言いました。
58歳の男性は「病気があって生活保護を受けています。簡易宿泊所で暮らしています。自炊できるところに住所を定め、働けるように生活環境を変えたい」と話しました。
日本共産党の田村智子参院議員、大山とも子都議が、相談の状況や行政への要望を聞き、激励しました。