2010年12月25日(土)「しんぶん赤旗」

入植地に1万3000戸許可

イスラエル、過去数年で最大


 【カイロ=伴安弘】イスラエルがパレスチナ・ヨルダン川西岸での入植活動の凍結(停止)を9月末に解除して以来、1万3000戸の住宅建設が許可され、この数年で最大の許可数になっている―。イスラエルの非政府組織(NGO)ピース・ナウ(いまこそ平和を)がこのほど、こんなデータを発表しました。

 それによると、ケドゥミン、レババ、エラザールなど65の大きな入植地で、すでに1712戸の住宅建設が始まっています。イスラエル国境から離れた西岸の小さな入植地でも、多数の住宅が建設されようとしています。

 ピース・ナウのハジット・オフラン氏は「すでに建設中の住宅に加えて、1万3000戸の建設が許可された。過去3年に3000戸が建設されたのと比較して、(建設許可のペースは)最も活発だ」と指摘しています。

 グリーンライン(1967年の第3次中東戦争以前の境界線)を越えてイスラエルが行うパレスチナ占領地での入植地建設を監視してきたドロール・エトゥケス氏は、この10年、これほど大きな規模の住宅建設が集中した期間はないと語っています。





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