2010年12月22日(水)「しんぶん赤旗」
安全に移動する権利を
全視協と穀田衆院議員が懇談
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駅などの段差や仕切りをなくすバリアフリー化の拡充を求めて、全日本視覚障害者協議会(全視協、田中章治会長)は21日、衆院第2議員会館で日本共産党の穀田恵二衆院議員と懇談しました。
これは、4年前の12月20日にバリアフリー新法が施行されたことにちなんで同会が取り組んだもの。田中会長は「同新法と、今検討されている交通基本法に視覚障害者が安全に移動する権利を明記してほしい」と述べました。
具体的な要望では、鉄道駅については、ホームの可動式安全柵の設置、ホーム要員と有人改札の確保、エスカレーター・エレベーターが支障なく使えるように点字ブロックを整備すること、音声による案内の設置などが出されました。
参加者から、ハイブリッド車が普及する中で「車に気づかず交通事故に遭う仲間が増えている。私も3カ月前に当て逃げされた」との訴えがあり、警戒音を出す装置をハイブリッド車につけるべきだという要望がありました。
また「新しくなった議員会館に点字ブロックや点字の案内板がなく、議員要請にも支障がある」という意見も。
穀田氏は国土交通省との交渉への協力を約束し、国会でのバリアフリーの改善は「議院運営委員会などに呼びかけて、みなさんと実際に国会内を歩いて回って調査するよう提案します。改善へ力を尽くしたい」と述べました。
懇談には高橋ちづ子衆院議員秘書が同席しました。
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