2010年12月21日(火)「しんぶん赤旗」

薬物依存症への対策強化を

家族の会が塩川議員と懇談

法務省・厚労省に要望も


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(写真)全国薬物依存症者家族連合会の人たちと懇談する塩川鉄也衆院議員(向かって左から3人目)=20日、衆院第2議員会館

 20日、全国薬物依存症者家族連合会(薬家連)は衆院第2議員会館で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員と懇談し、薬物依存症への対策強化を訴えました。

 薬家連の林隆雄理事長は「薬物依存症は病気なんだということを広く知ってほしい。欧米には薬物依存症からの回復のための生活指導法がある。日本でも取り組むべきだ」と要望しました。

 茨城県から来た湊尚子さんは「薬物というとすぐ覚せい剤と思われるけれど、病院で処方される薬の乱用などで被害が広がっている。緊急に対策が必要だ」と話しました。

 塩川議員は「国会での論戦をはじめ、運動を広げるためにも力を尽くしたい」と語りました。懇談には、井上哲士参院議員秘書も同席しました。

 懇談に先立って薬家連に、法務省と厚生労働省から、薬物依存症者の治療・社会復帰の支援の充実強化についての取り組み状況の説明がありました。

 参加者からは、法務省に対して薬物依存者の再犯を防ぐために仮釈放後の支援体制を強化することと、厚労省との連携を強めること、民間更生施設への財政支援などの要望を出しました。

 また、厚生労働省に対しては、薬物依存症者を抱えて苦しんでいる家族や、被害を予防するためにも同省が作成した薬物依存症対策のパンフレットを広く普及することなどを求めました。





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