2010年12月20日(月)「しんぶん赤旗」
国家樹立計画を表明
パレスチナ首相 「来年8月までに」
【カイロ=伴安弘】パレスチナ自治政府のファイヤド首相は18日、イスラエルのテレビ2チャンネルのインタビューに応じ、2011年8月までに、イスラエルとの合意の下にパレスチナ国家を樹立する計画に変わりはないと表明しました。
ファイヤド氏がイスラエルのテレビ取材に応じたのは07年の首相就任以来初めてのことです。
同首相は、パレスチナが「一方的に国家樹立宣言をしようとしているわけではない」と述べ、イスラエルとの2国家共存に代わるものはないと語りました。そして、イスラエル国民に対し、パレスチナによる暴力の行使を拒否する考えを示し、「われわれはこれまで何度も失敗してきたからといってくじけてはならない」として、和平の希望をあきらめないよう呼びかけました。
ファイヤド氏は、イスラエルの入植活動について、「問題はイスラエルを非合法化することではなく、占領を非合法化することだ」「われわれはイスラエルとの和平を望んでおり、彼らが存在する権利を承認してきた。われわれにとって問題なのは占領が続いていることだ」と指摘しました。