2010年12月17日(金)「しんぶん赤旗」
日米合意 沖縄押し付けを約束
米国務長官に前原外相
前原誠司外相は16日、都内のホテルで行った講演で、自身の訪米中(6、7両日)にクリントン米国務長官やスタインバーグ同副長官と会談した際に、沖縄・米軍普天間基地「移設」問題について「沖縄県知事選挙が終わった以上、われわれはしっかりと沖縄にまず謝罪し、(名護市辺野古での新基地建設に合意した)『日米合意』の受け入れについてしっかりお願いをしていきたい」と、米側に表明したことを明らかにしました。
前原氏は、米側との会談で、「仲井真(沖縄県)知事も『県外』(移設)といって当選した」などと県知事選で示された「民意」に言及しながら、辺野古「移設」(新基地建設)に「理解を求めていく」と繰り返し米側に伝えたことを強調。民意を無視して「日米合意」の沖縄県民押し付けを米側に約束したことを語りました。
一方で前原氏は、「理解」を得る時期について、「総理訪米までに期限を区切ることはしない」「首相訪問とリンクさせない」とあらためて説明。米政府からも「理解を完全にいただいている」などと述べました。