2010年12月16日(木)「しんぶん赤旗」
堀越・世田谷ビラ弾圧事件
憲法に照らして判断を
最高裁に署名 計4万
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国公法弾圧堀越事件と世田谷国公法弾圧事件の二つのビラ配布弾圧事件で「国公法弾圧2事件の勝利をめざし、公務員の政治的・市民的自由をかちとる共闘会議」と両事件の当事者は15日、最高裁に対し、大法廷に回付して憲法に照らした判断を行うことなどを求める署名を提出しました。
署名はまた、最高検察庁次長検事として堀越事件の捜査を指揮した古田佑紀裁判官が堀越事件のみ回避(裁判に加わらない)し、世田谷事件の回避を拒んでいることは裁判の不公正を招くとして回避を求めています。
提出した署名は355団体と個人1万3097人分で、累計で1402団体、4万977人となりました。
署名提出に先立ち、堀越事件の堀越明男さん、世田谷事件の宇治橋眞一さんと支援者らが最高裁前で、出勤する職員らに向けて宣伝。「今、日本社会は閉塞(へいそく)感に包まれているが、言論の自由を保障することでこそ明るい日本につながる。最高裁は世界の流れを踏まえた判断を」(堀越さん)「憲法が保障する政治活動の自由を否定する国公法が違憲であることは明らか。堀越事件と世田谷事件は性質が同じであり、古田裁判官が世田谷事件を回避しないことは、堀越事件からの回避をも無にするものだ」(宇治橋さん)と訴えました。
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