2010年12月16日(木)「しんぶん赤旗」
“新基地反対 腹固めよ”
沖縄県議会 嘉陽県議、知事に迫る
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沖縄県の仲井真弘多知事は15日の県議会で、米軍普天間基地の「県内移設」反対を求めた日本共産党の嘉陽宗儀県議団長の代表質問に対し、「地元の理解を得られない移設実現は極めて困難だ」との考えを改めて表明しました。
嘉陽県議は「辺野古への新基地建設を断念させるためには、島ぐるみのたたかいを大きく発展させなければならない。知事も腹を固めて県民の先頭に立ち日米両政府の基地押しつけに反対していくべきだ」と迫りました。
仲井真知事は「日米共同発表の見直し、『県外移設』の実現を強く求めることを(知事選の)公約にした。今後とも公約実現に向け、政府に対し強く訴えていきたい」と答えました。
また嘉陽県議は、仙谷由人内閣官房長官が沖縄県民に基地負担を「甘受して」と発言した問題で、「県民を愚弄(ぐろう)し許されない。厳重に抗議し謝罪を求めるべきだ」と要求。仲井真知事は「(官房長官は)発言を撤回した。県民の考えがそれなりに伝わり、(長官は)考えを変えたと受け止めている」などと答えました。
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