2010年12月16日(木)「しんぶん赤旗」
新基地反対
県民より米国説得せよ
首相あす沖縄へ 抗議の緊急集会
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菅直人首相の沖縄訪問(17、18の両日)に抗議する緊急集会が15日、那覇市の県庁前で開かれました。250人(主催者発表)が参加し、「基地押しつけ反対」「日米合意撤回まで頑張ろう」などと唱和。「県内移設反対」の揺るぎない県民意思を突きつけました。
主催は日本共産党、社民党、沖縄社大党、県統一連、平和運動センターなど12団体で構成する「基地の県内移設に反対する県民会議」です。
沖縄に新基地を「甘受して」と発言した仙谷由人官房長官に対して、「本音が飛び出した」など憤りが噴出しました。
先の知事選で候補者として奮闘した伊波洋一前宜野湾市長があいさつし、「県民の声は県内移設反対であり、基地建設は絶対に認めない。これを無視して『甘受せよ』という政府のありようは民主主義を放棄している」と厳しく批判。ヘリ基地反対協の安次富(あしとみ)浩代表委員は「(首相が)説得する相手は県民ではなく、米国政府だという声を巻き起こそう」と訴えました。
県議会3会派の代表がそれぞれ発言。日本共産党の前田政明県議は「県内移設反対は県民の総意。党派を超えて頑張ろう」と呼びかけました。
最後に、「首相が沖縄訪問を強行するというのであれば、大規模な抗議行動を構え、菅首相に憤る県民の意思を表明する決意です」としたアピールを採択しました。
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