2010年12月14日(火)「しんぶん赤旗」
団交拒否「すき家」を提訴
首都圏青年ユニオンと組合員
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牛丼チェーン「すき家」を経営するゼンショーに団体交渉を拒否され続け、一方的な賃下げの差別処遇などが改善されないとして、首都圏青年ユニオンと、仙台市の仙台泉店で働く元店長の福岡淳子さん(43)が13日、同社に計約362万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴しました。
同社は2006年9月、アルバイト店員の解雇撤回や未払い残業代の支払いなどで組合と合意。同年11月分から全国の店員に残業代が支払われ、組合加入が相次ぎました。しかし、同社は07年2月以降、団体交渉を拒否。東京都労働委員会(09年10月)、中央労働委員会(10年8月)が不当労働行為を認定し、団体交渉に応じるよう命令をだしましたが、団体交渉に応じていません。
一方、残業代未払い裁判は今年8月、結審前に会社側が請求全額を「認諾」して終えました。
都内で記者会見した河添誠書記長は、声を上げた組合員が不当に団体交渉を拒否され、救済されていないと指摘。「憲法で保障された団結権、団体交渉権を不当に踏みにじっている大企業は許されない」と訴えました。
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