2010年12月12日(日)「しんぶん赤旗」
群馬・八ツ場ダムマネー還流
自民議員支部などに2507万円
07〜09年 工事受注30社が献金
八ツ場(やんば)ダム工事の関連事業を受注した企業30社から2007〜09年の3年間に地元群馬県の自民党の支部に2507万円、民主党の支部にも36万円の献金があったことが11日、本紙の調べでわかりました。ダム本体工事の中止をめぐって迷走していますが、「八ツ場ダムマネー」が政治家に還流する仕組みが浮かび上がります。
民主議員支部にも36万円
|
政治資金収支報告書によると、受注企業からの献金は自民党では、中曽根弘文(元外相)、山本一太の両参院議員、小渕優子(元少子化担当相)、佐田玄一郎(元行革担当相)の両衆院議員、尾身幸次元衆院議員らが支部長を務める支部など8支部です。
中曽根氏は受注企業11社から612万円、山本氏は15社から430万円、小渕氏は1社から108万円、佐田氏は3社から158万円、尾身氏は5社から192万円を3年間で受け取っています。
また、自民党群馬県ふるさと振興支部は15社から563万円を集めています。同支部からは、3年間で計3800万円が小渕優子後援会に流れています。同支部に86万円を献金した上原建設(本社・甘楽郡下仁田町)は、数億円分の関連工事を受注しています。
中曽根氏や小渕氏らの自民党6支部に計495万円を献金していたヤマト(本社・前橋市)は、配水施設工事7750万円分を受注していました。
民主党の石関貴史衆院議員(群馬2区)が支部長を務める支部も、1社から3年間で36万円の献金を受注企業から受けています。
■関連キーワード