2010年12月12日(日)「しんぶん赤旗」
名誉回復・賠償実現へ
レッド・パージ60年で集い
東京
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日本共産党員や労働組合活動家が職場を追放されたレッド・パージから60周年を迎えて11日、東京都内で「戦後最大の人権侵害レッド・パージ60周年記念のつどい」(同実行委員会主催)が開かれました。被害者と支援者など250人が参加。被害者の名誉回復と国家賠償を実現し、歴史の教訓を次世代に伝えていこうと決意を新たにしました。
実行委員長の大黒作治全労連議長があいさつ。日本共産党の市田忠義書記局長が連帯のあいさつをしました。
北海道教育大学の明神勲名誉教授は記念講演で、レッド・パージはアメリカの示唆にもとづき政府・財界が共同の実行者として強行したもので、その責任は重大だと強調。被害者の名誉回復と補償の必要性を強調しました。
「加害者を許すことはできない。日弁連の被害者人権救済の勧告に励まされている。これを力に名誉回復へ全力を尽くしたい」など被害者が次々に立って発言しました。各分野の団体代表が被害者の名誉回復と補償実現のため頑張る決意を表明しました。
金子圭之レッド・パージ反対全国連絡センター事務局長がこの間のたたかいの広がりを紹介しながら、運動前進へ決意をのべました。
日弁連の宇都宮健児会長のメッセージが紹介されました。
不屈のたたかいに敬意
市田書記局長あいさつ
あいさつにたった市田忠義書記局長は、まずレッド・パージ被害者が野蛮で理不尽な弾圧をうけ、不屈にたたかいぬいてきたことに心からの敬意を表明しました。
そしてレッド・パージは、憲法をじゅうりんし、基本的人権、思想・信条の自由、法の下の平等、結社の自由を乱暴に踏みにじった暴挙であり、文字通り重大な人権侵害だと強調。被害者が一日も早く問題の解決をと願っているいま、被害者の名誉回復と補償をかちとることは緊急の課題だとのべました。
またレッド・パージ被害者の要求を実現することは、歴史の一大汚点をただす意義をもつとともに、職場における思想差別や言論表現の自由など基本的人権を確立する今日的な意義をもっていることを指摘し、ともに全力をつくして奮闘する決意をのべました。