2010年12月11日(土)「しんぶん赤旗」
「三菱UFJは雇い止めやめよ」
本店前 契約社員ら抗議
「銀行の横暴許さない」
三菱東京UFJ銀行から来年1月末で雇い止めされる契約社員らが10日、東京・丸の内の同社本店前で抗議宣伝しました。各店頭で長年働いてきた女性たちがマイクを握り、「雇用責任を果たせ」と訴えました。
金融労連の主催で、約20人が参加。横断幕を掲げ、「切り捨てをやめろ」などと唱和しました。
同社は、カード業務の赤字を理由に、契約社員約400人全員を雇い止める方針。十数人の契約社員が金融ユニオンに入り、雇用確保を求めています。
同社に9年以上勤める女性(47)は、「不況で、再就職先はまったくない」と語り、「5300億円の黒字を出している銀行が簡単にクビを切っていいのか」と批判しました。
4年近く働くシングルマザーの女性(31)は、「私たちの生活の困窮は、銀行の経営状況とは雲泥の差だ」と抗議して、「継続雇用する体力は十分ある。銀行の横暴は許さない」と訴えました。
田畑俊郎書記長は、同社が団体交渉で“何人かを雇用(継続)すれば不平等になるから、全員の首を切った”と主張していることについて、「企業の社会的責任をかえりみない暴挙だ」と批判。雇用を守るために全力でたたかうと表明しました。
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