2010年12月9日(木)「しんぶん赤旗」
太平洋戦争開始69年 東京でリレートーク
平和願い母親ら「赤紙」配布
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太平洋戦争開戦から69年を迎えた8日、日本母親大会連絡会は「12・8平和を守る母親全国連鎖行動」を47都道府県でいっせいにおこない、戦中の召集令状「赤紙」を配布して「核も基地もない平和な日本を」と訴えました。行動はことしで30回目です。
東京では、日本母親大会連絡会と東京母親大会連絡会が、有楽町マリオン前とJR御茶ノ水駅前で行動しました。のべ22団体、87人が参加しました。各団体の代表がリレートークしました。
この日、2万6千人の会員が「赤紙」を配っているとのべた東京土建主婦の会の代表は、「建設労働者の夫や息子に戦争のための橋や道路づくりをさせたくない」と表明。「消費税値上げではなく、憲法9条を守り、安心して暮らせる社会を」(民商婦人部)などと訴えました。
大阪母親連も
「子どもたちに平和な未来と希望を手渡そう」と8日、「赤紙」を印刷したビラを配る宣伝行動が大阪市中央区内で取り組まれました。主催した大阪母親大会連絡会のメンバーら約70人が沖縄県・普天間基地の無条件撤去や核兵器廃絶を求める署名を集めました。
同会の植田晃子委員長は、侵略戦争によるおびただしい犠牲を「思い起こす日がきょう」だと指摘しました。平和憲法9条は世界の宝だと訴えました。北朝鮮の挑発に乗った日米軍事演習についてもやめるべきだと述べ「唯一の被爆国から平和を発信しよう」と呼びかけました。
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署名した女性(54)=同市浪速区=は「基地のたらい回しは駄目。冷戦も終わったし原爆や水爆はいらない。もっと税金は平和をつくるために使ってほしい」と話しました。