2010年12月8日(水)「しんぶん赤旗」
安里宜野湾市長が所信表明
「新しい沖縄の未来開く」
新基地建設反対 民意揺るがず
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沖縄県宜野湾市の安里猛・新市長は7日、市議会での初の所信表明で「日米両政府に辺野古への新基地建設を断念させ、基地依存から脱却した新しい沖縄の未来を切り開く」と改めて決意を語りました。
安里市長は、「県民の県内移設反対の民意は揺るぎない」「普天間基地問題に終止符を打つことが、市政発展への大きな一歩」としたうえで、健康・福祉、教育、経済・雇用、基地問題などの分野について具体的政策を提唱。最後に改めて「危険性除去と普天間飛行場の閉鎖・返還」への決意を表明しました。
所信表明後、「いよいよスタートだと緊張しましたが、職員とともに市民の負託に応えたい」とのべました。
稲嶺進名護市長と6日に仲井真弘多知事を訪ねて会談したことについては、「知事は(両市長と)違いがあるのではないかといったことをおっしゃったが、“県内に新しい基地はいらない”ということでは違いはないと思っています」と語りました。
知事が選挙直前に「県内移設容認」の立場を変えたことについては、「県民の意思がそうさせたのだと思います」と指摘。「『陸にも海にも(新基地を)造らせない』という市長を誕生させた名護市民の意思を尊重しながら取り組むことが大事です」と語りました。
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