2010年12月7日(火)「しんぶん赤旗」
菅内閣は直ちに開門決断を
諫早干拓訴訟の福岡高裁判決について 市田書記局長が談話
日本共産党の市田忠義書記局長は、諫早湾干拓訴訟にたいする福岡高裁の判決について、「菅内閣は直ちに開門の決断を」との談話を発表しました。
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諫早湾干拓事業について、福岡高裁は、再び国に対して潮受け堤防排水門の開門を命じました。閉め切りから13年、いっそう深刻になっている有明海漁業の被害と因果関係を正面から認めた重要な判決です。
福岡高裁は、「排水門を常時開放しても、防災上やむを得ない場合にこれを閉じることによって防災機能は相当程度確保することができる」と私たちも求めてきた段階的開門の合理性を認めました。また「現時点において、常時開放によって過大な費用を要することとなる事実は認められない」と国の言い分を明確に退けました。
開門を公約してきた民主党政権が、この判決にさえ背を向けることは許されません。直ちに開門の政治決断を行い、代替水源の確保など開門準備にすみやかに着手すべきです。
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