2010年12月4日(土)「しんぶん赤旗」

『ONE PIECE』も内容変更?!

都青少年条例改定案に反対

漫画家ら会見で表明


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(写真)東京都の青少年条例改定案に反対の思いを述べる(右手前2人目から)こうの、竹宮両氏ら=3日、都庁

 「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」は3日、都庁内で記者会見し、漫画・アニメーションの性描写を規制する条例改定案に反対すると訴えました。

 漫画家の竹宮惠子(京都精華大学マンガ学部長)、こうの史代、児童文学者の山中恒、日本ペンクラブ言論表現委員長の山田健太、日本マンガ学会会長の呉智英、「考える会」共同代表の藤本由香里(明治大学准教授)、山口貴士(弁護士)各氏らが出席しました。

 藤本氏は「今回の案は前回案より規制対象が広がっている。時代物やSFにも現代の刑罰を適用するのか。『違法行為の賛美・誇張』を規制する発想に従えば、海賊を賛美する『ONE PIECE』や泥棒を賛美する『ルパン三世』も規制対象になる」と批判しました。

 竹宮氏は「私自身、近親相姦(そうかん)が出る作品を描いた者として、今回の規制は非常に危険だ。今ここで止めたい」。こうの氏は「今回の規制で出版社や作家が先回りして自主規制する危険がある。古事記を題材に描いたら規制にかかってしまう」と述べました。

 山中氏は「都は戦前の児童図書規制と同じことをやるのか」、山田氏も「都は『表現規制でなく販売規制だ』というが、まぎれもない表現規制だ」と批判しました。





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