2010年12月4日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄と心ひとつに
長崎・佐世保 平和大会始まる
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「核兵器も基地も軍事同盟もない平和な日本とアジアを―いま、沖縄と心ひとつに」をかかげた「2010年日本平和大会」(実行委員会主催)のオープニング集会が3日、長崎県佐世保市で開かれました。大会は5日までです。
全労連の大黒作治議長が開会あいさつし、日本平和委員会の千坂純事務局長が基調報告しました。
千坂氏は沖縄県知事選の成果にふれながら、沖縄と全国の連帯をつよめ、米軍基地縮小・撤去の運動をさらに発展させようと呼びかけました。また、北朝鮮による韓国への砲撃を「絶対に許されない蛮行」と批判。アジアの平和を実現するためには軍事同盟強化ではなく平和外交の努力が必要だとのべました。軍事同盟から平和の共同体づくりが世界の大きな流れになっていることに確信をもち、国民の切実な諸要求と結んで、日米関係と「安保」を問い直す草の根からの運動を広げようと訴えました。
沖縄の代表14人が「基地撤去めざす沖縄県民の意思は揺るがない」の横断幕を持って登壇。「全国で安保廃棄の運動を楽しくやろう」などと熱い思いを語ると、会場は拍手で応えました。知事選で健闘した伊波洋一氏、宜野湾市の新市長、安里猛氏のビデオメッセージが上映されました。
アメリカ、韓国、フィリピンの海外代表があいさつ。大会長崎県実行委員会の巻信幸委員長が歓迎あいさつし、佐世保空襲犠牲者遺族会の岩村秀雄会長が訴えました。
長崎市から初参加した男性(30)は、「佐世保の街の一等地が基地にとられ、安保条約の矛盾が表れていると感じました。基地をなくす連帯を広げたい」と話しました。
埼玉県の女性(52)は、「沖縄県知事選のたたかいにとても励まされました。安保は戦争や平和だけでなく、食料や暮らしの問題でもあることを学んでいきたい」と語りました。