2010年12月1日(水)「しんぶん赤旗」
都の青少年条例改定問題
吉田都議 撤回・否決へ頑張る
懇談会開く
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漫画・アニメーションの性描写を規制する東京都の青少年健全育成条例改定問題についての懇談会が30日、都庁内で開かれ、出版関係者や漫画愛好者ら120人が参加しました。
懇談会を呼びかけた「『有害』コミック問題を考える会2010」の笹倉尚子代表が開催の経緯を紹介。5月の都議会委員会で参考人として発言した田中隆弁護士が、恣意(しい)的な規制要件など改定案の問題点を説明し、青少年との「みだらな」性行為の描写など「否決された前回案より規制対象を広げた点もあり、本質は変わっていない」と批判しました。
出版倫理協議会の西谷隆行、高沼英樹両氏は「出版業界は自主規制に取り組んできており、(規制は)基本的に現行条例の運用で可能だ。表現の内容に行政が規制を加えるのは問題だ」(西谷氏)などと強調しました。
日本共産党、生活者ネット・みらい、自治市民の都議が出席し、改定案に反対を表明。日本共産党都議団の吉田信夫幹事長は「改定案は前回案の否決に何ら反省なく提案された。党派を超えた市民の運動で撤回を求め、否決するため頑張る」と表明しました。