2010年12月1日(水)「しんぶん赤旗」

民主の「ゼロ回答」批判

証人喚問決断すべきだ 小沢氏招致で市田書記局長

与野党書記局長・幹事長会談


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(写真)与野党による書記局長・幹事長会談。左から2人目は市田忠義書記局長=30日、国会内

 与野党の書記局長・幹事長会談が30日、国会内で開かれ、小沢一郎民主党元代表の国会招致問題について協議しました。日本共産党から市田忠義書記局長が出席しました。

 野党側が岡田克也民主党幹事長に小沢氏招致への対応方針をただしたのに対し、岡田氏は「本人の意思で政治倫理審査会に出るのがもっともいいと考えたが、本人から前向きの答えがない。さらなる努力をしたい」とのべるにとどまりました。

 市田氏は事実上の「ゼロ回答」だと批判。小沢氏が応じない可能性は以前から指摘しており、だからこそ強制力のある証人喚問を決断するよう求めてきたではないかと指摘しました。しかし、岡田氏は「努力する」と繰り返すだけでした。

 さらに市田氏は、他党の内部のことではあるが、執行部が決めたらそれに党員が従うのが近代政党として当然の姿ではないかとのべましたが、岡田氏は「共産党のような立派な党ではない」と言い訳を繰り返しました。

 一方で岡田氏は「12法案が衆院で可決されたが、参院で審議がすすんでいない。国民の立場にたった議論をしてほしい」と要請。朝鮮半島から日本が持ち出した図書を韓国に返還する日韓図書協定の国会承認についても協力を求めました。

 市田氏は「日本共産党は、政府は問責決議を重く受け止めるべきだが、審議を通じて論戦で政府を追い詰めていくというのが基本的立場であり、審議拒否はしていない。日韓図書協定も今国会で承認することが大事だ」と強調しました。

 岡田氏は11月2日の与野党書記局長・幹事長会談で小沢氏の今国会中の国会招致に努力すると表明。野党側は会期末を控え、岡田氏に対し、国会招致についての民主党としての対応を報告するよう求めていました。





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