2010年11月30日(火)「しんぶん赤旗」

菅首相の政治団体

年44回 名店・割烹・一つ星…

名目は組織対策費「会合」


 「東京・赤坂のすし店『赤坂 石』。首相補佐官、秘書官と食事」―。一般紙の首相動静欄をみると、こんな記載が目立つ菅直人首相。首相の関連政治団体「菅直人を応援する会」(東京都選管所管)の政治資金収支報告書を調べてみると、2009年の1年間に計44回、計160万3185円の飲み食いをしていたことがわかりました。


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(写真)「菅直人を応援する会」がよく利用するすし店が入居するビル=東京・赤坂

 「応援する会」は、菅首相の資金管理団体「草志会」と同じ東京都武蔵野市内のマンションが所在地。事務担当者は、菅氏が支部長を務める「民主党東京都第18区総支部」の事務担当者、草志会の会計責任者も兼ねる文字通りの「金庫番」です。

 収支報告書によると、組織活動費のなかの組織対策費で「会合」という支出が6ページにわたってズラリと並びます。

 具体的にみると―。

 国会近くの東京・港区赤坂では、居酒屋、割烹(かっぽう)、ソバどころ、すし店、料亭など、いろんな店の名前が登場しています。同区では、このほか、元赤坂のミシュランガイドで「一つ星」の高級すき焼き店、六本木の焼き肉、芝大門のすし店、芝公園のとうふ料理専門店など。

 千代田区では、永田町のフレンチ居酒屋、神田神保町の上海料理、麹町の南部どり料理、飯田橋のすし店といったところ。中央区銀座の鳥料理、渋谷区神宮前の欧風料理、中野区の居酒屋、杉並区の博多串焼き、練馬区のイタリア料理とバラエティーに富んでいます。

 地元周辺では、武蔵野市の焼き肉・韓国料理、懐石、小金井市のうなぎ、三鷹市の居酒屋など。横浜市港北区の高級中華料理店、川崎市高津区の京野菜しゃぶしゃぶも登場します。

 登場する店の数は29。

 衆院予算委員会に自動車業界団体の代表を参考人として招致し、「非正規切り」問題が質疑された昨年2月24日にも6カ所での飲食の記載が。総選挙が終わり、政権交代が実現した後の9月10日〜13日には連日、飲食しています。





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