2010年11月27日(土)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 「共産党主導」「共産党そのもの」。28日投票の沖縄知事選で、イハ候補の相手陣営がいいたてます▼古くさい決めつけが有権者を惑わす殺し文句と思っているようです。頭から、「共産党=悪」の図式を描いています。共産党=悪? よくも、まあ。日本共産党は、列島が歴史始まって以来もっとも悲惨なめにあった、先の侵略戦争に反対した党です▼戦場の地獄を体験した沖縄の人は、思想信条の違いを超え、二度と戦争に巻き込まれたくないと願っているはずです。もちろん日本共産党は、党の歴史の誇りを押し売りするつもりはありません。けれど、あの戦争を命がけで止めようとした反戦の党として、基地のない沖縄をめざすイハさんへの支持を惜しみません▼戦後アメリカ軍が占領した沖縄では、繰り返し「反共」の嵐が吹き荒れました。たとえば1954年、占領軍はメーデーへの弾圧を試みました。なんと、「メーデーはマルクスの誕生日祝いの大騒ぎ。参加する者は共産主義者」と宣伝して▼労働者は事実で反論します。マルクスの誕生日は5月1日でなく5日だ。メーデーを始めたのは、占領軍の国アメリカの労働者である…。占領軍のやり方に、反共宣伝の本性がみてとれます。人々を無知な人間とみなし、根も葉もない話で丸め込もうとする▼さてメーデー当日、米軍と警察のものものしい監視の中、700人あまりの行進はどんどんふくれあがり、終点で3000人を超すほどに。警官隊まで労働歌を歌いだしたといいます。





もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp