2010年11月22日(月)「しんぶん赤旗」
領土問題
岡田氏“自民党時代も同じ方針”
市田氏“変わらないとだめだ”
民主党の岡田克也幹事長は21日のNHK番組「日曜討論」で、自民党が批判する尖閣諸島沖の漁船衝突事件をめぐるビデオ流出問題の政府の対応に関して、「日ロの問題や尖閣の問題とか従来の自民党時代も同じ方針でやってきた。たとえば尖閣問題では『領土問題の存在は認めない』とずっとやってきた」などと述べました。領土問題で民主党政権が自公政権と変わらない立場をとり続けていることを自認した発言です。
国民新党の下地幹郎幹事長も「いまの政権と自民党政権との外交の違いはない」と述べました。
これに対し日本共産党の市田忠義書記局長は「尖閣問題も日ロ問題も前の政権と同じことをやっているというが、前の政権から変わらないとだめだ」と指摘。「(歴代自民党政権も民主党政権も)理を尽くして相手国や国際社会に訴えることが欠けていた。ここに一番、問題があった」とずばり問題の本質を提起しました。
しかし、岡田氏から聞かれたのは「問題の根本は内閣が早く代わりすぎていることだ。これでは交渉にならない」というだけでした。
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