2010年11月21日(日)「しんぶん赤旗」
気候変動 警告生かせ
京都 COP16を前にシンポ
|
メキシコで29日から始まる国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)を前に、「気候変動の警告にどう応える」をテーマにシンポジウム「市民が進める温暖化防止2010」が20日、京都市の同志社大学で2日間の日程で始まりました。気候ネットワークと同大学大学院総合政策科学研究科の共催。
今夏のロシアの異常気象・森林火災被害など地球温暖化の危険に警鐘を鳴らし、「気候変動は国民の生活を脅かす」「手遅れにならないように国際合意と国内の温暖化対策を」とアピールしました。
ロシアのジャーナリスト、アンジェリーナ・ダビドバさんは「ロシアの森林焼失面積が1090万ヘクタール、火災から避難しようとして川でおぼれた死者は100人超、大気汚染による呼吸器疾患での犠牲者も500人以上。焼死60人をはるかにこえる間接被害もでていた」と報告。大規模森林火災が地球温暖化などの自然要因だけでなく、財政難を理由にした森林管理費用の削減も要因にあったことを明らかにしました。
気候ネットワークの浅岡美恵代表、自然エネルギー市民の会の和田武さんらがパネルディスカッションし、原発に頼らない温暖化対策をすすめていくよう国に求めました。
■関連キーワード