2010年11月20日(土)「しんぶん赤旗」
下請けいじめ監視役 海江田大臣
公取摘発3社から献金
ニトリ、ドン・キホーテ、伊勢丹
東京都政治資金報告書で判明
下請法違反事件などで公正取引委員会から摘発された企業3社が、菅内閣で公取委を担当する海江田万里経済財政担当相(衆院東京1区)に献金をしていたことが19日、東京都選挙管理委員会が発表した2009年分の政治資金収支報告書でわかりました。海江田氏側は違反企業から複数年にわたって献金を受けており、「市場経済の監視役」である公取委の担当大臣としての適性が問われます。
海江田経財相が代表となっている「民主党東京都第1区総支部」に献金をしていたのは、家具販売大手「ニトリ」(本社、札幌市手稲区)と量販店「ドン・キホーテ」(同、東京都新宿区)、デパート「伊勢丹」(新宿区)です。
献金額は、ニトリが100万円、ドン・キホーテが30万円、伊勢丹が10万円となっています。
ニトリは71の下請け業者にたいし下請け代金約3億2945万円を減額。公取委から08年6月に、下請法違反で勧告を受けています。
ニトリは08年にも同支部に100万円を献金しています。
ドン・キホーテは、納入業者に対し、優位な立場を利用して商品陳列などの作業を手伝わせていました。05年3月に独占禁止法に違反するとして公取委の勧告を受けたほか、おとり広告を使った販売方法で、06年2月に警告を受けています。
ドン・キホーテは08年に100万円、05年にも100万円を同支部に献金しています。
また伊勢丹は08年に景品表示法違反で公取委の排除命令を受けています。