2010年11月20日(土)「しんぶん赤旗」

看護職場 長時間夜勤が増

要因は2交代制の増加

日本医労連調査


 日本医療労働組合連合会(日本医労連)は19日までに、2010年度夜勤実態調査の結果をまとめました。2交代夜勤の増加で、16時間以上の長時間夜勤が増加していることがわかりました。

 調査結果によると、長時間夜勤となる2交代夜勤が25・5%に達し、昨年の17・6%から大幅に増加。2交代職場のうち16時間の長時間夜勤になっているのは、病棟数で66・9%、病床数67%、看護職員64%、看護要員68%になりました。

 2交代の夜勤回数は、月4・19回で、前年の3・89回より増加。4・5回以上が33・4%となり、前年の27・5%より5・9ポイント増加しました。

 3交代の夜勤日数は、平均で月7・62日で、前年の7・54日より悪化。夜勤回数も、看護師確保法や基本指針で月8日以内と定められているものの、月9日以上が26・8%となり、前年の22・8%を上回りました。月10日以上も10・1%にのぼりました。

 勤務時間では、勤務から次の勤務までの間隔では、8時間以内が66・4%、12時間以内が14・3%で、12時間未満があわせて80・7%におよび、ILO(国際労働機関)の看護職員条約・勧告でうたわれている「勤務間隔12時間以上」という条項からかけ離れた実態が明らかになりました。

 調査は今年6月の勤務実績について、全国の看護職員8万6955人、看護要員9万7290人から回収し、集計したものです。





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