2010年11月17日(水)「しんぶん赤旗」

大もうけ還元へ運動

大企業労働者ら交流集会

大阪


 「なくせ貧困、変えよう職場」を掲げて、大企業労働者交流集会が14日、大阪市内で開かれました。

 大もうけで空前の金余りとなっている大企業の職場実態を告発しため込んだ内部留保を社会に還元させる運動を交流、連帯しようと大企業労働者と大阪労連が実行委員会をつくって呼びかけました。約90人が参加し、熱心に話し合いました。

 討論では、正規労働者を切り捨て、非正規労働者を急増させた財界の21世紀戦略「新時代の日本的経営」からの決別や、「日本に必要な成長戦略とは、『賃上げターゲット』政策だ」と財界系のエコノミストが公言しているとの報告があり、驚きの声があがりました。

 会社再建中の日本航空が機長や客室乗務員の乗務を外して希望退職の面談を行い、事実上の退職強要をすすめていると発言したのは航空連の代表。「安全守れと堂々とものをいう労働者と労組を追い出すものだ」とのべ、支援を訴えました。

 「地域労連との共同で全戸にビラを配り、大半が自宅からの通勤可能な職場への配転をかちとった」とダイハツの労働者が紹介しました。金融労連の代表は、高収益を続ける三菱東京UFJ銀行が預金の出し入れに使うカード販売に携わってきた契約社員400人を来年1月末で雇い止めする身勝手を批判。「経営の失敗を転嫁することは許されない。収益を、雇用を守る方向に使わせるようたたかう」と表明しました。

 伍賀一道金沢大学教授が「雇用と働き方、働かせ方の貧困からの脱却をめざして」と題して講演しました。





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